著者は税理士と中小企業診断士の資格を持ち、様々な中小企業の経営コンサルティングを手がけている人物。
実際に見てきた社長達の姿を参考に、主に中小企業の経営者を参考に、自身の行動で利益を増やすにはどうすべきか?の提言をまとめた一冊。
社長というと雲の上の人のようなイメージを抱きますが、この本に書いてあることは部下を持つ立場の人間であれば、誰しもが意識しておくべきだと感じることも多くありました。
P18
『「人件費」「支払家賃」「支払利息」は、三つが相互に関連しながらスパイラル状に増えていく』
利益を圧迫する最大の要因は固定費の上昇にあることが多く、固定費の代表的な三項目は相互に絡み合いながら増えていく。
人を増やす⇨もっと広いオフィスが必要⇨借入金が増える
さらに、固定費の上昇の原因としてありがちなのが、季節変動・ブームと急成長である。
これらの費用は一旦上がるとなかなか下げることが難しくなるので、特に慎重な見極めが必要になります。
P72
『「AもできるB」というブランディングを目指す』
特定の分野でナンバーワンになるのは大変。
そこで効果的なのが、AもBも人並み以上にできますよ、というブランディング。
これは自分が個人として目指しているステータス作りと合致します。
P62
『社長が費やすべきは「ビジネスモデルの考案・選択」「他人にやってもらうためのしくみ作り」「人脈形成と情報・知識習得」である。』
P103
『労働生産性を向上させる大前提は「マニュアル化」にある』
社長という一番の高級取りは、他の人に任せられる細々した仕事よりも、さらに大きな利益を生み出す可能性のあるアイディアや人脈形成に動くべき。
これは社長に限らず、上司は部下にできることを部下に任せ、より大きな利益を生み出す努力をすべきということにもつながります。
そのための前提として必要なのがマニュアル化。
マニュアルは欲しいと思った時には作る暇が無くなっているので早め早めに作ること。
また、チェックリストを作ることによって、初心者にもベテランにも役に立つことが説明されていました。
仕事柄、様々な業務マニュアルを作ることがありますが、チェックリストを大いに取り入れていこうと思います。
P150
『「ものの見方を変える」』
アイディアを生み出すコツの一つ。
例え弱みであっても、別のコンテキストとしてみると強みになりうる事も大いにあるということ。
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