テレビなどでもしばしば姿を見るワタミ会長の渡邉氏による組織論。
副題にある通り、組織の成長においてはリーダーの果たすべき役割が非常に大きいことであると説かれた一冊です。
仕事の上では若手から中堅と呼ばれる世代に突入したこと。また趣味でやっている吹奏楽団では、代表というまさにリーダーの役割を担っていることから、上に立つ者はどうあるべきかを学ぶべくこの本を手に取りました。
P63
『トップの「現場離れ」ができない組織は伸び悩む』
P64
『自分にとって楽な場所、楽しい場所ほど、部下に譲り渡さなくてはいけないのだ。』
部下への権限譲渡がなかなかできないという話をよく聞きます。
なぜ部下に権限を渡せないのかという理由が、結局はリーダーの自分本位な考えにあるのだと、この文章で気付かされました。
自分の勝手知ったるフィールドで楽をしていたい。そんな考えを持つリーダーの下では、部下も組織も絶対に伸びないでしょう。
P84
『「俺が育ててやる」と思うのは大きな自惚れ』
『環境ときっかけを提供するのがリーダーの役目』
人間は環境ときっかけさえあれば勝手に育つ。
自分のこれまでを振り返っても、確かにそうだと思います。
「部下教育」と聞くと、何でもかんでも教えてあげなきゃ!と変な気負いが生まれてしまいがちですが、それも結局は自分が中心という発想でしょう。
愛情を持って部下に接して観察し、どんな環境やきっかけがあれば伸びるかを考え、あとは適切なタイミングでその機を与える。
これを肝に命じていきたいと思います。
P149
『「今の仕事100%」と「明日の仕事20%」で新しいことにチャレンジする』
若くして企業して様々な苦労をしてきた。そんな苦労があったからこそ自分は上のステージに立てたのだと自分する渡邉氏は、若いうちの苦労は買ってでもしておくことを強く勧めています。
ただ、会社勤めをしているとつい守りに入ってしまって100%で満足しがち。そんな人が心に留めておくべきなのがこの一説。
自分のキャパシティを少し超える程度のことに常に挑戦している人こそが伸びるのだと、自分も改めて心に留めて毎日を過ごしていこうと思います。
P155
『自らビジネスモデルを描ける人材になるために、若いうちから鍛えておくべき能力とはなんだろうか。私はそれを、「想像力」と「仮説力」だと考えている。』
想像力は、本や雑誌で手に入れた情報を単に知識とするのではなく、自分なら?自社にあてはめると?の視点で考えることにより鍛える。
仮説力は、身の回りの問題に対して「理由は◯◯だから、××をしたら改善/解決するはず」という仮説を立てて検証する機会を持つことにより鍛える。
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