●概要
ソムリエとして有名な田崎氏の説く、おもてなしの心構え及び具体的な方法がまとめられています。
自分に欠けている"気遣い"について学びたいと思って手に取りました。
最初に日本人がいかにおもてなしベタであるかを洞察し、2章では仕事上の接待でのテクニック、3祥ではデートでのテクニックが具体的に説明されます。
●詳細
副題は「おもてなしは技術です」とあるように、接待やデートにすぐにでも活かせそうな技術が紹介されています。
おもてなしにはホスト/ゲスト/サービススタッフという3種類の役割があり、そのトライアングルがうまく構成されている場合にこそ、おもてなしがうまく回るという理論が述べられています。
紹介されていた具体的なテクニックの例
・もてなす側は必ず事前にお店の下調べをする
・「好きなものを頼んで~」はホスト失格
・お酒の飲めないゲストには炭酸水を勧める(フレンチの場合)
・女性が座る時にはホスト役がイスを引いてあげる
など
しかしながら、そういったテクニックはあくまでも「相手を喜ばせたい」というホスピタリティからの行動であるということが繰り返し強調されているように、小手先のマナーやテクニックに捉われず、いかに相手に喜んでもらうか、を考えて人と接することが大事であるという姿勢が一貫して貫かれています。
●感想
欧米流のもてなし術に傾倒している感はあるものの、「日本人はもてなしが下手である」という主張には非常に賛同できました。
ゲストを喜ばせようと思っておもてなしをするにも関わらず、ホストがホスト役を放棄してしまっている場面が自分の周りにも非常に多いように思います。
人にいかに喜んでもらうか?を考えたら、やはり何もかも人任せにしてしまうのは筋違いですよね。
飲み会なりデートなりを主催する立場となった場合には、専門家であるサービススタッフ(お店の人)の協力を得ながら、あくまでももてなす側の主体はホストであるという心構えで臨みたいと思います。
やっぱり人に喜んでもらうというのは嬉しいものですから。
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