2010年8月4日水曜日
200メートルの行列ができる繁盛店はこうつくる!/山添 利也
著者は、楽天市場のスイーツランキングで全国一位になり、都市部の百貨店の催し物でも大人気のチーズケーキを開発・販売している和歌山の洋菓子店、アルトロシエスタの経営者。
商品が良い⇒人気が出る⇒行列ができるほどの人気、ではなく、行列ができる⇒商品の良さを広く認知してもらえる⇒人気が出る、というアプローチでのマーケティング手法を解説した一冊。
前半は行列を作るためのノウハウにつて述べられているので、そこだけ読んだらなりふり構わず人気を装おうとしてるなぁ、と引いてしまいましたが、後半では行列を作るのは素晴らしい商品を知ってもらうための手段に過ぎないことや、地方店舗が頑張ることによって地元への貢献をしていきたいという強い想いが語られており、そこまで読むことによって行列を作る意味をきちんと理解することができました。
B to C の業態に携わる人には、参考にすべきことが多いと思います。
P54
経営コンサルタントは、決して無から有を生み出すのではありません。有を、再現性のある法則に加工するのです。
元経営コンサルタントである著者が、行列を意図的に生み出せる、と豪語する根拠はここにあると思います。
確かにうまく商売をまわしている人は多いですが、うまくいっている法則性を見つけ出して、それを再現性のあるフレームワークへと昇華するのが経営コンサルタントなんですね。
P128
店や商品のコンセプトをより明確にし、お客様がどのようなキーワードで検索をかけると、自分の店が検索上位に上がるべきなのかを逆算して考える
ホームページの作り方からの一節。
ホームページに限らず、広告を用いて自身の商品などを売り出す際に、いったい何がウリなのかを考えなければいけません。
そのウリを、商品の設計段階から明確にする、というのが、わかってはいるけどなかなかできないことだと感じます。
しっかり設計をやったソフトの方が、結果的に品質も高くて安定している、ということに通ずるなと感じました。
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