●目次
はじめに 「閉塞感の正体」を見きわめる
第1章 若者はなぜ3年で辞めるのか?
第2章 やる気を失った30代社員たち
第3章 若者にツケを回す国
第4章 年功序列の光と影
第5章 日本人はなぜ年功序列を好むのか?
第6章 「働く理由」を取り戻す
●内容
副題となっている「年功序列が奪う日本の未来」の通り、年功序列という日本の伝統的な雇用システムについて厳しく批判の目を向けた内容で、
・年功序列は経済および企業が成長していくことを前提に回るシステムである
⇒つまり現在の低成長時代ではうまく回るわけがない
・年功序列は年齢の高い権力者が年齢の低い弱者に負担を押し付けるシステムである
⇒年齢の高い権力者が既得権を捨てるわけが無いのでシステムの抜本改革が難しい
といった主張により、年功序列という制度自体が既に崩壊していることを説明します。
●感想
自分は会社勤めをしている身ですが、仕事内容とはさほど関係なく一定の年次を超えると役職が付いたり、はたまた上の役職のイスが足りなくなって無理やり急造される新役職などを見ると、年功序列のシステムが崩壊していることを身をもって実感します。
同年代(20代後半)の友人の間でも転職という言葉がしばしば会話の中に踊ることを見ると、本の中で述べられているように、年功序列で安心して生きける時代ではないことを感じている人が多いのだということを感じます。
昔の人は何も考えずに敷かれたレールの上を走っていればそれなりの生活を送れたんだから楽だったんだろうなと思いますが、それもなんだか味気ないような気がします。
この本の最終章で述べられている通り、自分は何のために働くのか?をしっかりと考え、その目的に沿った職業選択をしていくことが、これからの時代には不可欠でしょう。
その結果レールから外れる事になったとしても、何も考えずにレールに乗り続けて閉塞間に苛まれるよりは、ずっと充実した人生が遅れるように思います。
もちろんそのためには、いつレールを外れても構わないように、自分自身を常に磨いておく必要があるでしょう。
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