2011年1月15日土曜日

グロービス 経営戦略・マーケティング基礎 Day1


大塚家具とニトリという家具小売の有名どころを題材としたケースを使い、経営戦略とは何なのか?戦略を語る上での分析にはどのようなものがあるのか?を学びました。

●本日のキーワード
『整合性』そして『で?』

・整合性
優れた経営戦略は、外部環境との整合性がとれている。
外部環境が変わっているのに戦略を変えない企業は滅んでいく。

・で?
これから3ヶ月間、経営戦略やマーケティングに関する様々なフレームワークを学びます。
フレームワークを使う場合には、「で?何が言えるの?」を必ず導き出さなければいけません。

フレームワークの知識がある人は「3Cを調べました!」「4Pでまとめました!」と、フレームワークを使うことに満足してしまう傾向が強いけど、それじゃ意味が無い。
むしろフレームワークを盾にして周りを煙に巻こうとしてるんだからタチが悪い。

●メモ
Ⅰ.経営戦略
1.経営戦略とは?
 『企業あるいは事業の目的を達成するために、持続的な競争優位性を確立すべく構造化されたアクション・プラン』

 施策(アクション・プラン)を並べても戦略の説明にならない。
 ・何を目的として?
 ・どんな優位性を確保するために?
 が必要。
  ⇒それを導き出すために環境分析が必要
   目的があってアクションプランを作るのが正式な流れになるが、
   競合他社の分析などではアクションプランを見て目的を予測する

2.戦略は何のために必要か?
 a.資源配分 - 経営資源の有効活用
 b.構成員(社員)の意思統一
 c.ステークホルダーへの説明責任

Ⅱ.環境分析
1.環境分析の流れ
 マクロ環境分析(PEST) ⇒ 業界分析(5F) ⇒ 市場環境分析(3C)
 環境分析によって、最終的にKSF を導き出す!

2.5F
 a.5F の目的
 ・矢印(圧力)の大きさを見る ⇒ 各圧力にどうやって対抗するか?
 ・その業界の魅力度(儲かるかどうか)を見る ⇒ そもそも参入すべきか?

 b.5F の要素と脅威を減らすためのアクション
 ・新規参入の脅威(上)
 例:少額資本でも参入可能なインターネットビジネスなど
 対抗策:ブランド構築、広告宣伝への多額投資、特許・意匠登録

 ・代替品の脅威(下)
 例:ガスに対するオール電化、クリーニングに対する形状安定シャツ
 対抗策:自社も代替品に参入する、代替品が広まる前にシェアを確保するなど

 ・売り手の交渉力(左) … 調達コストの引き下げがやり易いかどうか?
 例:仕入のチャネルが限られるもの(石油など)、真似できない技術を持つ
 対抗策:売り手と自社のWin-Win の関係を作る、原料メーカーとの統合

 ・買い手の交渉力(右) … 価格値下げが起こりやすいかどうか?
 例:同様の商品が他にもある(日用品など)、
 対抗策:商品に対するブランド構築

 ・業界内の競争(中央)
 業界内のシェア争いが激しいかどうか?
 対抗策:競合他社との提携、垂直統合など

 ※業界定義を根本から変えることによって活路を見出す方法もある(海外展開など)

3.3C
 a.分析のステップ
 市場・顧客分析 → KBF を明らかにする
 競合分析、自社分析 → KSF(KBFを満たすには?)

 b.市場・顧客分析
 対象顧客、ニーズと利用シーン、DMU などを分析してKBFを明らかにする
 
 *市場・顧客分析のフレーム(5W2H の視点)
 対象顧客
 ニーズと利用シーン
 DMU(購買決定者)
 KBF 

 似たような業界でも相手にしている顧客が異なればKBSが違う=KBF も変わってくる

Ⅲ.戦略と環境
 1.戦略と環境の"整合性"
 経営戦略と外部環境の整合性が重要!
 外部環境が変われば、経営戦略もそれに合わせて変化させる必要がある。

 2.成功者が失敗するケース
 a.環境の変化に合わせて自身を変えることができない
 過去の栄光にしがみつき、勝ちパターンを捨てられない
 その間に他企業に先行されてしまう

 b.成功した理由がわからない(整合性がわかっていない)
 まぐれ、一発屋

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