2010年11月26日金曜日

大きなゴミ箱を買いなさい―幸運とチャンスを呼び込む「捨てる」法則/臼井 由妃

片付け術の本がちょっとしたブームですが、この本はビジネスで成功するための「捨てる」をテーマにした一冊。

捨てることは

P8
新しいチャンスや出会いを呼び込むスペースを作ること

であり、不要なものは

P24
あなたの運をさげているものたち

というスタンスで、物にとどまらず、自身の持つ余計なこだわり・見栄や執着、自分にプラスにならない人間関係も捨てるのが良いと説かれています。

目次
プロローグ ツキを迎えるには「受け皿」が必要です
第1章 捨てれば「幸運体質」に変わります
第2章 「成功」を引き寄せる捨て方
第3章 「豊かさ」を引き寄せる捨て方
第4章 運を引き寄せる「外見」の作り方
第5章 運がいい人は知っている「人付き合い」のコツ
おわりに できる人は「捨てどき」を知っている

途中、なんとなく嫌な予感がしたら○○しろ、といった運命論的な論理展開がされているところもあって、そういった部分は?と思うところもありました。

しかしながら、

P146
年収1000万以上の人は「ダラダラ時間」を捨てている

といった浪費時間を減らすことの重要性など、納得の内容も多くあります。


新たな発見だったのが、以下のような自身の外見に関する「捨てる」。

P59
人は持っている洋服のうち2割ほどしか実際には着ない

P167
たった一着の服が自分の運を左右するものだ

思い返してみると、似合ってると自負する服装をしていると、いつも以上に自信を持てたり堂々と振る舞えるという経験があります。

買ってはみたものの気に入ってない服や、あまり着ていないような服をこの機に整理してみようと思います。

最終的には手持ちの服がすべて勝負服になり得る状態が理想ということでしょうか(お金が許せば、ですが)。

2010年11月22日月曜日

仕事の文章は3行でまとめなさい/臼井由妃

『長い言葉は印象に残らない』

余計な前置きや借り物の言葉を捨てて、本音で短い文章を心掛けるべし。

相手に言いたい事をきちんと伝えるために、伝えたい事を簡潔に三行でまとめるテクニックが紹介されています。

目次
はじめに
第1章 売り上げを20倍に変えた文章術の秘密
第2章 仕事をダメにする書き方の共通点
第3章 言いたいことは3行でまとめなさい
第4章 短い言葉で人を動かす7つのポイント
第5章 文章ベタ・話ベタこそうまくいくちょっとしたコツ

校長先生や結婚スピーチでの長い挨拶に辟易とした経験がある人は少なくないでしょう。

自分は父からの教えもあって、昔から人前での挨拶はできるだけ短くまとめるよう心掛けてきました。

しかし、挨拶も少し油断するとダラダラと長くなってしまったり、メール等の書く文章は馬鹿丁寧すぎて長くなる傾向にありました。

この本では、例えば短くても自分の気持ちを伝えるポイントが紹介されていたので、そのうちの幾つかをメモ。

P128
感動を伝えるには「会話」を効果的に使え

P136
「借り物の言葉」は心に響かない

P140〜
相手を笑顔にするほめ言葉ベスト2
「ありがとうございます」
「おかげ」

P220
超短文日記で「目標達成する力」がアップする

2010年11月10日水曜日

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則/カーマイン・ガロ

説明不要のアップル社の創業者、スティーブ・ジョブズのプレゼン手法を分析し、人を惹きつけるプレゼンをするためにはどうしたら良いかを解説した一冊。

目次
プロローグ

第1幕 ストーリーを作る
シーン1 構想はアナログでまとめる
シーン2 一番大事な問いに答える
シーン3 救世主的な目的意識を持つ
シーン4 ツイッターのようなヘッドラインを作る
シーン5 ロードマップを描く
シーン6 敵役を導入する
シーン7 正義の味方を登場させる
幕間その1 10分ルール

第2幕 体験を提供する
シーン8 禅の心で伝える
シーン9 数字をドレスアップする
シーン10 「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う
シーン11 ステージを共有する
シーン12 小道具を上手に使う
シーン13 「うっそー!」な瞬間を演出する
幕間その2 第一人者から学んだシラー

第3幕
シーン14 存在感の出し方を身につける
シーン15 簡単そうに見せる
シーン16 目的に合った服装をする
シーン17 台本を捨てる
シーン18 楽しむ

アンコール 最後にもうひとつ

謝辞
訳者あとがき
解説
参考文献・動画など


ジョブズのプレゼンがすごいという話は色々なところで耳にしていましたが、この本をきっかけに初めてプレゼンの映像をYouTubeで見ました。

確かにすごい。

視覚に訴えるわかりやすいスライド、単なるスピーカーに止まらずアクターとなって聴衆に向かって話しかける姿、説明一辺倒ではない問いかけやオチが散りばめられたスピーチ原稿。

自分が見たのは初代iPhone の発表会でしたが、単なる製品発表会ではなく、会場全体をも巻き込んだ一つのショーになってました。


この本では、そういったプレゼンはジョブズだからできるというわけではなく、プレゼンの要素をそれぞれ分解して真似ることによって、誰でもジョブズに近づくことができると説明されています。

2010年11月5日金曜日

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2010年 11/16号


特集は毎年恒例の手帳術。

こういう特集を何度見ても「めんどくさい」という気持ちが先行して紙の手帳を使う気が起こらない自分(汗)

今回も残念ながら同じ気持ちを抱いてしまいましたが、iPhoneを利用した全面デジタル管理については好感を持てました。

記事によると手帳を完全デジタル管理してるのは全体のわずか3%らしいですが、その3%の仲間入りできるようになりたいもんです。


この手帳特集はアソシエ的にかなり力の入ったものだったと思いますが、それより興味をそそられたのがもう一つの特集記事「ジョブズ流プレゼンの極意」。

プレゼンの動画のリンクなども多数紹介されていて、雑誌ならではのビジュアルに訴えるような手法がうまく効いた記事でした。

最近、ジョブズのプレゼンに関する書籍が何冊か出てますが、それらの内容の要点をかいつまんだような内容ではないかと思います。

ちょうど「スティーブ・ジョブズ脅威のプレゼン」を入手した直後だったので、その予備知識を得るのにも大いに役立ちました。

2010年11月2日火曜日

ミリオネーゼの仕事術〈入門)/秋山 ゆかり、ディスカヴァー・トゥエンティワン


著者の秋山さんは、様々な不幸に見舞われたことがきっかけとなり、年収1000万円を稼ぐ女性(ミリオネーゼ)になることを夢見てそしてそれを実現した方で、現在は戦略コンサルタントとして活躍されている方。

この本では、秋山さんがミリオネーゼになる過程で実践してきた目標設定や、身につけてきたビジネススキルについてまとめられています。

タイトルに入門か含まれていることや女性を対象とした本だからか、難しいビジネス用語などが使われることなく、非常にわかりやすくすいすい読み進めることができました。


目次
プロローグ
第1章 「稼げる女になる」と宣言する
第2章 スキル1・経済的自立を身につける
第3章 スキル2・頭の使い方を身につける
第4章 スキル3・タイムマネジメント能力を身につける
第5章 スキル4・支援者を見つける
エピローグ
編者あとがき


書かれている内容は正直なところ他の自己啓発本やそれこそ勝間本に書いてあるようなものばかりで、目新しいものはさほどありませんでした。

しかしながら、女性目線ならではの以下には納得。


同時進行すれば、作業効率がぐんと高まる
少し前に流行した男女の脳の違いを書いた本の中に、女性の脳のほうが複数のものを同時に処理できる能力が高い、と書いてあった。これをうまく活用しない手はない。


同僚の女性で、マルチタスクで家事や仕事をしている人物がいて、常々すごいなーと思っていたのですが、これはもしかして男女の脳の違い?

最近はシングルタスクを徹底することで仕事の効率が上がっているので、そんな脳の違いも認識した上で、自分は男だと割り切ってシングルタスクに磨きをかけていこうと決意しました。