●概要
医療や社会インフラの整備など、社会の抱える問題に対して取り組む社会企業家たち10人の活動を紹介した一冊。
取り上げられている社会企業家は、ビル・ドレイトン氏が創設した支援組織「アショカ」による後押しを受けている人たちで、後半ではその「アショカ」自体の紹介もされています。
●感想
"社会企業家"という言葉を今回初めて知り、「こんな生き方もあるのか」という驚きと憧れを抱きました。
これまで、もっと根本的な社会福祉活動というのは、政府や政治家が何かしら事を起こさないと何も変わらないという考えが自分の中にあったように思います。
しかし、この本に登場する人々は、後に政府や政治家の支援を受けることになっていたとしても、最初は自身の情熱や実行力と共に、一般市民の一人として動き出した人たちばかりでした。
自分は、個人的に社会貢献に対する関心が強く、自身の立ち上げた吹奏楽団でも"音楽を通じた社会貢献活動"を目標に掲げて、老人ホーム等への訪問演奏に注力しています。
そういった草の根活動ももちろん大切なことですが、もっと大きな視点で、自分が社会にとってどうやって貢献していくかを真剣に考えていかねばならないと感じさせてくれた一冊となったように思います。
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